実家を相続してしまい、要らないので売りたい!
空き家の処分に「無償譲渡の0円物件」や「空き家バンク」が人気ですが、その違いをよく分かっている人は以外と多くありません。
この記事では
- 「無償譲渡0円物件」とはなにか?
- 「空き家バンク」とは何か?
- 実家の処分はどちらを選ぶのが得か?
について、分かりやすく解説していきます。
無償譲渡の『0円物件』とは
この記事では、空き家の無償譲渡(0円物件)を、業界大手の『みんなの0円物件』を例に解説していきます。
相続した実家が「空き家」になってしまい、定期的な管理や固定資産税を支払いも馬鹿にならない。売却したいが不動産屋からは「空き家を売るのは難しい」と言われていて、どうしたら良いのか困っている。
「タダでも良いから、誰かにもらってもらいたい!」
そう思っている人が利用するのが無償譲渡サイトです。
取引価格0円で誰か(欲しい人)に差し上げるシステムですから「空き家を売ってお金をもらおう」と思う人には向きません。要らない「空き家」の管理業務や固定資産税の支払いなど、すべてを引き継いでくれる人に、その物件を0円で無償譲渡する、というサイトです。
『みんなの0円物件』は民間事業で「売りたい・貸したい人」と「買いたい・借りたい人」との無償マッチングサイトです。この無償譲渡サイトの登録は無料です。
『みんなの0円物件』は登録すると、早ければ即日~平均約2週間ほどで、登録物件の約8割ほどが成約するという、とても確率が高いマッチングサイトです。
「無償譲渡したい側」に掛かる費用は・・・
- 自分で問合せの応対から不動産売買契約、不動産移転登記など、すべて自分で出来るなら完全無料
- 広告文の作成から、その後の全てをお任せなら「おまかせプラン」¥165,000
と、無料または安価で、無償譲渡することが出来ます。成約率も非常に高いので、本気で譲渡したい人におすすめのマッチングサイトです。
みんなの0円物件(無償譲渡サイト) | |
経営母体 | 0円都市開発合同会社(北海道旭川市) |
システム | 「売りたい・貸したい人」と「買いたい・借りたい人」との無償マッチングサイト |
取引形態 | 個人売買 |
物件の希望価格 | すべて0円(無償譲渡) |
登録費用 | 完全無料 |
サポート体制 | 自分でやる場合:なし 0円物件に任せる:有料(¥165,000) |
その他 | 掲載した約8割が成約実績 最短即日から平均2週間程度で成約が多い |
信頼性 | 高い |
登録方法 | 公式サイトから登録(無料) |
また『みんなの0円物件』は、国土交通省が認知している会社&マッチングサイトであると同時に、一部の空き家バンクとも事業提携している会社ですから、民間でありながら信頼性は抜群に高い会社です。
また登録はインターネット環境があれば、全国どこに物件があっても登録が無料で利用できます。
無償譲渡サイトの結論
『みんなの0円物件』のシステムは、空き家バンク同様、空き家を手放したい人と、空き家が欲しい人とのマッチングサイトです。民間サービスでありながら、登録は完全無料、しかもその成約率は8割と非常に高いことで、昨今テレビ番組やメディアでも特集されている人気のマッチングサイトです。
空き家を「タダでも良いから手放したい」「とにかく早く手放したい」という人に、おすすめです。
空き家バンクとは
空き家バンクとは自治体が運営する「空き家の情報提供サイト」で、空き家を「売りたい・貸したい人」が登録をし、「空き家を探している人」とマッチングさせるシステムです。全国の約7割の自治体が「空き家バンク」を導入しています。
このように空き家バンクは「要らない空き家を処分したい人」と「それを欲しい人」との出会いの場として「空き家バンク」サイト上でマッチングしてくれる制度です。
各自治体の「空き家バンクサイト」への登録は完全無料ですが、登録後に自治体が「欲しい人」を探してくれる訳ではなく、あくまでマッチング用の無料サイトを用意してくれたに過ぎません。
もし「欲しい人」が現れた場合には、その対応から交渉、不動産登記などは自分で、または自治体が紹介してくれる宅建業者に依頼する事になり、そうした場合は費用が発生します。
空き家バンク | |
経営母体 | 自治体 |
システム | 「売りたい・貸したい人」と「買いたい・借りたい人」とのマッチングサイト |
取引形態 | 個人売買 |
物件の希望価格 | 0円~数千万円が多い |
登録費用 | 無料 |
サポート体制 | なし |
その他 | 自治体が地元の宅建業者と提携 必要に応じて利用できる |
信頼性 | 高い |
登録方法 | インターネットで完了 |
空き家バンクの結論
多くの自治体に「空き家バンク」が導入されていますが「個人的には一般の不動産サイト以下かな?」という印象です。
一般の不動産サイトでは不動産会社が買手を探したり手続き等をしてくれますが、自治体はそのようなサポートはしません。空き家バンクはあくまで「物件をサイトに載せる」だけのシステムと理解してください。
他の方法も行いながら「空き家バンク」にも念の為に掲載しておくのであれば、無料なので有効に活用しましょう。
まとめ:空き家の処分にどちらを選べば良い?
下表に「みんなの0円物件」と「空き家バンク」のサービス比較表を掲載します。(異なる箇所は赤字で示してあります)
空き家バンク | みんなの0円物件 | |
経営母体 | 自治体 | 民間 |
システム | マッチングサイト | マッチングサイト |
取引形態 | 個人売買 | 個人売買 |
物件の希望価格 | 0円~数千万円程度 | 0円(無償譲渡) |
登録費用 | 無料 | 無料 |
サポート体制 | 自分でやる場合:なし 宅建業者に依頼した場合は仲介手数料など | 自分でやる場合:なし 0円物件に任せる:有料(¥165,000) |
その他 | ■自治体が地元の宅建業者と提携 ■必要に応じて宅建業者を利用できる | ■掲載した約8割が成約実績 ■最短即日から平均2週間程度で成約が多い |
信頼性 | 高い | 高い |
一番の違いは、
- 「みんなの0円物件」は無償譲渡なので金額は0円である
- 「空き家バンク」は物件の希望価格を自由に決められる
という点を理解してください。
空き家バンクが向く人
相続した実家を、とにかく売りたい!という人は、空き家バンクが向いています。
ただ「空き家バンク」は掲載するだけのサイトですから、ある意味「運まかせ」になる点は認識しておく必要があります。
みんなの0円物件が向く人
「タダでも良いから手放したい!」という人には、無償譲渡サイトが向いています。
『みんなの0円物件』だと、かなりの高確率で0円譲渡が出来ています。